いよいよ朝日の昇るダイヤモンド富士
まずは、朝日のダイヤモンド富士についての基本情報ですが、ダイヤモンド富士が見える時間は決して日の出時間ではありません。日の出のあと、太陽の高度が徐々あがり富士山の後ろ側から山頂の真ん中に輝かしい光とともに太陽が顔を出す瞬間をダイヤモンド富士といいます。
その為、日の出よりずっと後の時間になります。
その為上の写真左が富士山の向こう側(奥)で太陽が顔を出した日の出頃の様子です。
右の写真がその後、辺りが明るくなりしばらくして富士山越しに太陽が顔を出した状態です
(ん? 全然山頂の真ん中じゃないぞ。とのご指摘ごもっともです。後で説明しますね)
ちなみに元旦あたりの竜ヶ岳山頂周辺からダイヤモンド富士が見れる時間はAM7:45頃です。
(撮影場所と日にちによって変わります)
満足感ゼロ。1度目は思い込みと下調べ不足
実は朝日の昇るダイヤモンド富士を見るために竜ヶ岳に登ったのは2度あります。
① 1度目の挑戦
私、正直ちょっとなめていました。竜ケ岳の登山口まで早朝の予定した時間につけば、天気さえ良ければあとは登れば普通に見れるだろうと思っていました。なので早起きをして登山口にAM5:30頃に到着すれば、ミッションの半分以上は終わったようなもの。成功だろう!と軽く考えていたんですね。
暗闇に中、黙々と登山をすること1時間。登山初めころはそれなりの斜度もありつづら折りの山道をひたすら登りました。しばらくすると尾根道のような感じで平坦な道に変わり東屋が見えてきました。薄暗闇ではありましたが、目の前に富士山があることははっきりわかりました。ここからは富士山もよく見えました。日の出時間も過ぎ、その頃やっと辺りも明るくなってきました。
私は何の疑いもなく、いや~意外に早かったなぁ。もう山頂に着いたと思ってしまいました。
では、ダイヤモンド富士の時間まで温かいお茶を飲みながら、徐々に姿がはっきり見えてくる富士山を眺めながら、素晴らしい景色だなぁ。雲ひとつない。最高の朝日ダイヤモンドが見れる!と思っていました。そしてその時がやってきました。とてつもない落胆と一緒に。。。。
あれっ、全然山頂じゃない!? 山頂からはかなりかけ離れた左稜線の中腹からダイヤモンドの輝きが???
えっ、えっ、えつ。理解するのに時間は必要ありませんでした。
少し辺りを見渡してみるとありました。ガクッ。そんな。
なんと、竜ヶ岳山頂 ←の小さい看板が地面すれすれの処に立ってました。
そんな、ここは山頂じゃなかったんです。今やネット上には山頂の風景はいくらでも載ってるのに。
それさえチェックしていれば、こんな初歩的な間違いをするはずないのに。
自分のリサーチ不足を嘆きながら、間に合わないとは思いつつ山頂まで本気で走っていきました。
すっかりお日様は登り切ってました(泣)余裕こいてお茶してる場合ではありませんでした。
雲ひとつない最高の天気だったのに。自分の馬鹿さ加減を後悔しながら下山です。
2度目は直前の雲の気まぐれ
② 2度目の挑戦
前回の失敗から1年。もう絶対間違わない。というか間違いようがありません。
1年後のリベンジ登山です。早起きもした。登山口にも予定通り到着。天気よし。
去年間違えた石仏の東屋を休憩なしで通過。竜ヶ岳左の看板確認。そう間違いようがない!ダイヤモンド富士の輝き時刻よりかなり余裕をもって山頂到着。
辺りの絶景の写真を撮りながら今年こそはとその時を待っていました。
本栖湖。 紅色に映える八ヶ岳。ともに最高。
お月様と南アルプス。最高。さぁそろそろか?と思い撮影スタンバイ。ん?えっ?嘘でしょう!
く、雲が。いや、まだ山頂はでている。大丈夫だ。早く、早く太陽出てきてくれ!
そ、そんな。まさに太陽が顔を出すドンピシャのタイミングで富士山頂に雲がかかったんです。
こうなると、見事なまでに輝きません。写真のような感じでダイヤモンド感ゼロなんです。
早起きしたのに。1年ぶりのリベンジなのに。言葉では書けないくらい、最高にがっかりでした。
でも一つだけいい事がありました。
いつも地元山中湖で夕陽の沈むダイヤモンド富士を見てると、太陽が山頂に隠れると一気に急激に寒くなるんです。でも本栖湖側から朝日の昇るダイヤモンド富士を見てるとダイヤモンドと同時にとっても暖かくなるんです。お日様って偉大だ~とまさに肌で感じる事ができました。
私はヘタレなのでもう、ダイヤモンドの為に竜ヶ岳には登りません。地元で歩いて10分の場所で見ます。という経験から、以前山中湖からの夕陽のダイヤモンド富士のお話をしましたが、ダイヤモンドを見るなら、迷うことなく山中湖の夕陽ダイヤです。朝日と比べると苦労と言えるものは、何にもないんです。
絶対に激しくお勧めです。 山中湖からのダイヤモンド富士の様子はこちら
皆様はくじけず何度も挑戦してくださいね。ダイヤモンド富士を見にお出かけください。