富士山と桜えび干しの絶景

まずは桜えびとは?からお話しましょう

桜えびとは? ネットを調べればすぐに色々情報がでてきますが。。。あえて簡単に説明しますね。

とにかく地元の漁師さんに大切に資源管理されてるエビです。 桜えびは静岡県の駿河湾を筆頭に日本海沿岸に数か所しか確認できていない深海に住むエビです。漁業としてなりたっているのは駿河湾のみで日本に流通している日本産の桜エビは100%駿河湾産のものになります。

漁港として一番皆さんが耳憶えのあるのは由比漁港じゃないでしょうか?由比漁港近辺には桜えびを食べれるお店も多く由比漁港でも捕れたてを食べれます。ただ、この桜えびは資源管理の為、厳格な漁獲調整を行っています。漁が出来るのは3月下旬から6月上旬の春漁。10月下旬から12月下旬の秋漁の期間のみとなります。6月上旬から9月末までは繁殖期のなる為しっかり禁漁期間としているようです。また素晴らしい事に漁業者自主的に1月~3月も禁漁としている様です。

やばい! 桜えびが獲れない

2018年、2019年と記録的な不漁が続き2020年の漁獲高は底となります。この期間は解禁期間にも関わらず漁を早期切り上げして漁期間を終わりにしたり、禁漁区を設けて資源回復を目指しました。そのおかげに2021年から右肩上がりの漁獲量になっているようです。

その原因は数多くあげられていますが、そのひとつに山梨県民としては大変申し訳ないのですが、駿河湾に注ぐ富士川上流にあたる山梨県内の早川上流にある雨畑ダムの堆砂が進む事による濁りが指摘されました。要は濁った水が富士川に流され、桜エビが住む駿河湾が汚れた為というものです。

この辺りは私の専門ではないのでこの程度の情報で終わりにしますが、そんな中漁港の皆様の努力によって桜えびの漁獲量が年々戻ってきたそうです。

お待たせしました。富士山と桜えび干しの様子です。

まずはその様子から。私がお邪魔したのは秋漁中の12月中旬です。                     場所その他情報は後程詳しく書きますね。当日は曇り空に富士山が見え隠れする状態でしたが、それでも広大な河川敷に真っ赤に敷き詰められた桜えびに白い雪をかぶった富士山のコントラスト。さらに晴れていれば真っ青な青空となり、赤、青、白の3色が目に眩しい絶景となる事でしょう。

私は初めてみる景色に、空が曇りがちでも十分に感動してその素晴らしさにしばし見入っていたのですが、エビを干している方にお話しを聞くと、何と「これは駿河湾の桜えびじゃないよ。今日はあがらなかったから台湾からのエビを干してるんだよ。と言ってました。ちょっとびっくりというか、がっかりしましたが、いやいや十分素晴らしい絶景でしたよ。

下にネット上からお借りした画像を掲載しておきます。                             こちらが、正真正銘の桜えびのようです。見事に晴れわたった青空と白い雪をかぶった富士山に真っ赤に敷き詰められた桜えび。ぜひぜひ皆さん足を運んでみてください。因みに秋と春の桜えびですが干しあがった色は微妙に違うそうです。秋の方が白っぽいそうです。春に比べて日差しが弱く気温が低い事と桜えびの殻の厚さの違いによると言われているようです。(秋の方が若いエビらしいです)

この画像はネット上のものです。問題ある場合はお知らせください
この画像はネット上のものです。問題ある場合はお知らせください。

では、いつ。どこで。 桜えび干しは見れるの?

場所はどこ?                                        東京から見ると由比の手前、富士川の河川敷。ほぼほぼ河口に近い場所になります。ここで由比と蒲原であがった桜えび干しが行われます。グーグルマップにも桜えび干し場と記されていますの。

では、いつ行けば見れる?                                        春漁、秋漁の期間中であるのは、まずは大前提ですよね。その他の時期は漁が行われないので当然桜エビはあがりません。じゃあ、その漁期間だったらいつでも見れるのか?というとそうでもないんですよね。                                               ① 前日に漁にでている事(原則ですが漁のお休みは土曜日と祝前日になります)                その他の曜日であっても海が時化ていると船は出航できません。                     ② 桜えびを干すのは漁師さんではなくて加工業者になります。加工業者は日曜、祝日はお休みで桜えび干しを行いません。                                         ③桜えびを干すのは基本晴天の日に限ります。が、加工業者さんの都合で桜えび干しを行わない日もあります。                                              結構条件がそろうの大変な気もしますが要は平日で前日が風が強くない(海が時化てない)日で、当日も晴れてて、加工業者さんがイレギュラーでお休みでない日という事になりますね。

条件がそろえば何時に行けば見れるの?                                 加工業者さんのお仕事は、目安としてAM7:00頃~AM9:00頃                      PM2:00頃干した桜えびを回収します。

皆さん!この条件がそろう日にAM7時頃~PM2時頃に間に富士川河口部の河川敷にお出かけください。お出かけ前にお問い合わせを!私も一応遠くから行くのでこれを利用しました。

出漁の音声案内(漁にでたかどうかの確認) TEL 054-376-0439                           問い合わせ 由比港漁業協同組合      TEL 054-376-0001                          問い合わせ 由比桜えび商工業協同組合   TEL 054-375-5015 です

見るだけじゃなくて、美味しく頂きましょう! 

名店と呼ばれるお店や評判の良いお店もいくつかあるようですが、私はせっかくですから由比漁港で漁師のおかみさんが営んでる”浜のかき揚げや”さんに行きます。                      まずは、ここでしょう!船からあがったばかりの桜えびをいただけます。漁師さんよりの味付けではありますが、まずはここで食してから2度目.3度目は皆様各自で好みに合った有名店をお探しいただければ良いかと思います。何といっても雰囲気がいいです。海、停泊した漁船を見ながら食べる地元感!すきだなぁ~。 ”浜のかき揚げや”さんの営業は、金、土、日のみですのでご注意ください。

最後に夕刻の薩埵峠から相模湾(由比港)を眺めてると漁船が夜の漁に出航しているところでした。                       漁は桜えびが深海から浮上してくる夜に行われます。日の入り前の夕刻に出港するんですね

私たちの為に美味しい桜えび!頼みます!行ってらっしゃいませ!

さぁ!あなたも旅に出たくなったら、まずは宿探し!いい旅になりますように!

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