虎岩
剣が峰で日本最高地点を思う存分楽しんだ後は慎重に慎重に馬の背を下りますが、その前に剣が峰から虎岩を確認しておきましょう。(写真は剣が峰から見た写真と火口反対側から見た写真です)剣が峰から見て手前右側。火口反対側から見て左手に見える火口内に突き出した岩が虎岩です。


虎岩とは
火口に大きくつきだしている岩で、その姿が蹲る(うずくまる)虎に見えることから虎岩と呼ばれています。九世紀後半に富士山の山頂の様子が初めて書かれた都良香(みやこのよしか)の「富士山記」の中にも『石体如蹲虎』(石体うずくまる虎の如し)と記されています。その頃すでに虎の形の岩が実在していたということになります。その後も何度も山頂からの噴火があったにもかかわらず「虎岩」はしっかり、どっしりと腰を据えたまま千年以上その姿を保っている事になります。まさに、富士山頂の主の如しですね。
剣が峰と白山岳の間の外輪にある岩で、この方角から強い雷雲がくる事からこう呼ばれています。 近づくと無数のヒビが見えますが、これは強い雷にうたれて出来たともいわれます。
虎岩を確認したら、何度も書きますが慎重に、慎重に滑らない様に、転倒しないように馬の背を下ってください。前方右手に見えるのが三島岳です
4つ目の頂 三島岳(3734m)

私は三島岳には登ったことはありませんが、お鉢めぐりのコースから登ることができます。が、あまり三島岳に登っている人を見る事はないです。三島岳山頂、およびその登山コース柵やロープが無いようです。登られる方はくれぐれも転落にご注意ください。
このしろ池
このしろ池とは
三島岳などのの雪解けが進み、少しの高低差ではありますが、三島岳と富士山頂郵便局の間の窪地に出現する湧き水でできる幻の池と呼ばれています。(金明水、銀明水と同じ仕組みです)。この池にはコノシロという魚がすんでいたという伝説があります。
スコリアだらけの山体に水が溜まる事自体が凄いのですが、このしろ池の前情報を知らずにここを通ると、ただの水溜まりにしか見えないです。(怒られちゃうかもしれませんが、おそらく多くの方の正直な感想かなと思います)
コノシロに関する伝説
富士山の女神様である木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)に求婚をした荒くれ者の風神。咲耶姫はどうにかして諦めさせようと考えます。このしろ池に住むと言われる魚コノシロを焼くと人を焼く臭いに似た煙を出すと言われています。そこでこの魚を焼き咲耶姫の葬式の煙だと思わせる事で風神をあきらめさせたそうです。(なんとも。感想が言いづらい伝説ですね)
ここまで”このしろ池”のお話をしましたが、実は私はまだこのしろ池を見たことがありません。何度か富士登山しているのですが、いつも干上がっている状態です。私にとってはまさに幻の池なんです。なので写真も撮れていないので環境省さんのHPよりお借りしました。

出典:環境省ホームページ 環境省_富士箱根伊豆国立公園_フォトアルバム_剣ヶ峰とこのしろ池

私が登頂した時はいつもこの状態です。全然どこにも水溜まりすら見当たりません。
上の環境省の写真と同じ場所なんですが。次回は必ず撮ってきます。
富士浅間大社奥宮と富士山頂郵便局
このしろ池を過ぎると、富士宮口ルートのゴール地点に交わります。ここは少しにぎやかですよ。
富士浅間神社の奥宮と富士山頂郵便局、山頂の山小屋、頂上富士館があり登山客もゆっくり休憩をとる姿が多く見えます。




そしてその境内の中に富士山頂郵便局があります。
ここから富士山頂の消印をおした葉書を送るのが大人気です。
私も自分に送ってみました。郵便局が開いてる時期と時間を確認しておきましょう。
写真を撮った年は7/10~8/22 AM6時~PM2時と看板に書いてあります。



富士宮口ルートの山頂ゴールにも鳥居があります。ここからの景色は相模湾を一望でき本当に絶景です。いつまでもず~と眺めていたい景色ですね。今までの大変さが吹っ飛びます!

歩いた距離、時間は前回からほんの少しですが、載せたい写真が多かったので今日はここまでとします。次回富士宮口ゴール地点から続きのお話をしたいと思います。
さぁ! あなたも旅に出たくなったら、まずは宿探し! 車探し! いい旅になりますように!
なんと!吉田口ルートだけ電気自動車はマイカー規制の対象外です!電気自動車のレンタルは有効ですよ!