”ふじ桜”をご存知ですか?

富士桜(フジザクラ)は、山梨県の県の花に指定されてる花です。日本に自生する固有種の桜で、桜の原種のひとつです。
和名は豆桜(マメザクラ)、他の桜と比べて豆の名が表すように、樹高が高くならず、花も小さくソメイヨシノの様な華やかさは正直ありませんが、なかなか地味にいい桜なんですよ。全ての花が下を向いて咲くのも特徴のひとつです。大和撫子といいますが日本女性のしとやかさを感じさせる桜だと、勝手に私は思っています。。。。異論は受け付けていません。😅😅
そんなおしとやかで控えめなふじ桜が主役に抜擢されるお祭りが、山中湖のお隣、富士吉田市で毎年開催される『ふじざくら祭り』なんです。
そして富士山周辺やその山麓に自生していることから『ふじざくら』とよばれています。
まずは『ふじ桜』そのものの様子をご覧ください。




2025年 ふじざくら祭りの概要
それでは、今年2025年のふじざくら祭りの概要です。
- 開催期間 2025年 4月18日(金)~4月29日(火 祝日)
- 開催場所 富士山吉田口登山道 中ノ茶屋周辺エリア
- 入場料金 無料 駐車料金 無料
中ノ茶屋周辺は県下最大の2万本のフジザクラ群生地であり、国の天然記念物にも指定されています。
2万本と聞くと凄い数だなぁ!辺り一面桜の花で埋め尽くされてるんじゃない?と感じるかもしれませんが、会場が富士山裾野の広大な土地に2万本のふじ桜が群生しているので、おそらく皆さんのイメージの2万本とは違うと思います。広い会場のあちこちにふじ桜が咲いているといった感じです。さらに既にお話した通りふじ桜の木自体がそんなに大きく育たない桜なのでソメイヨシノの2万本とは感じ方が違います。ではそんな会場の様子をご覧ください。







どうでしょうか?おそらく2万本のイメージと違いますよね。
でも、これがじわじわといいんですよ。昨今に桜の名所と呼ばれる場所の様に人混みはありませんし、ブルーシートを敷いて宴会し騒いでる方々もいませんしね。
広大な富士山裾野のカラマツ林の中の下部に群生するふじ桜。会場を散策しながらふじ桜を愛で、耳からは入る野鳥のさえずりを聞きながら過ごしてみてください。じわじわといいんですよ。
場所によっては富士山の山頂が見えるポイントもあります。
中の茶屋って?
先ほどからちょくちょくでてくる中の茶屋って何?て声もきこえそうなので、中の茶屋の説明をしておきます。まずこの場所、この道は富士山登山道吉田口ルートの1部になります。
吉田口ルートと聞くと車で富士スバルラインに乗って5合目まで行き山頂を目指すルート?と勘違いされる方もいるかと思いますが正確にいうと違います。
吉田口登山道というのはスバルラインができるずっと前、富士山の麓(0合目から)山頂を目指していた頃に使われていたルートです。スタート地点(起点)は北口本宮富士浅間神社になります。そこから馬で登れる馬返し(1合目手前)の中間地点にあることから中の茶屋と名付けられたそうです。吉田口ルートでの最初の茶屋になります。富士山の登山道は現在多くに山小屋がありますが、それと同じ様に当時は茶屋も多くありました。その茶屋を復元したのがこの中の茶屋になります。また、ここからは船津胎内や吉田胎内にも向かう時の岐路に位置している為、富士登山の人、胎内めぐりをする富士講の人々で大変にぎわった茶屋だったようです。




ふじさくら祭り期間には中の茶屋でおもてなしサービスがありますのでご案内しておきますね。
(ふじよしだ観光振興サービスHPより)
●花鉢プレゼント
[実施日] 19日、26日、27日
10:00〜配布いたします。
※花鉢は先着順の配布となっております(数量限定)おひとり様1つでお願いいたします。
※花鉢は数に限りがございますのでご了承ください。
●湯茶サービス・限定桜餅販売
[実施日] ふじざくら祭り期間(4/18〜4/29)の土日祝日のみ
[時間] 10:00〜15:00
※桜餅は数量限定販売となっております。
●お茶会
[実施日] 25日、26日
[時間] 9:00〜16:00
中ノ茶屋2階 1名1000円(お茶請け込み)
みなさん、このじわじわくる”ふじざくら祭り”期間が短いですが、富士北麓の訪れるタイミングと合えば是非足をはこんでみてください。
最後に全部下を向いてさく、かれんで控えめなふじ桜の写真で今日は終わりにします。

