本8合目 1つ目の山小屋 富士山ホテル
吉田ルートの第4回目。本8合目へ向かいましょう!
元祖室を出発して次の山小屋へ向かいます。本8合目のあたりから胸突八丁と呼ばれるエリアに突入です。胸突八丁とは意味としては”物事を達成する直前の最も苦しいところ。正念場”という意味になります。しかもなんとこの胸突八丁という言葉は富士登山に由来しているそうです。
山頂までの八丁(872m)。最後の険しい道のりを意味します。このエリアが急勾配でまさに息が乱れ、体力が消耗する場所になります。でも大丈夫ですよね。山小屋おじさん直伝の呼吸法で一歩一歩進んで行きましょう!


8合目 5つ目の山小屋(本8合目 1つ目山小屋) 富士山ホテル(標高3400m) 10時39分 到着
富士山ホテル公式HP
須走口登山道と吉田口登山道が合流する大行合(おおいきあい)、本八合目などといわれる場所になります。登山者の利便性と安全性を高めるため、山梨県により大幅な施設整備が行われました。その際いくつかの山小屋が統合し富士山ホテルとなりました。当時としては先駆的な取り組み(2段ベットの設置、食事へのカレーライスの採り入れ)が導入されました。(現在富士山ホテル第1、第2、第2新館、別館の4館で構成されています)
富士山吉田口環境保全協議会さん 山小屋だより一部引用
本8合目 2つ目の山小屋 トモエ館
8合目 6つ目の山小屋(本8合目 2つ目山小屋) トモエ館(標高3400m) 10時44分 到着
コロナ禍をきっかけにお部屋を個室へ改修をはじめ2022年全室個室への改修完了しました。
従来の山小屋にイメージを覆す山小屋へ生まれ変わりました。
トモエ館公式HP
大正15年(1926年)に御来光館が創設されるまでは吉田口登山道の一番上にあった山小屋で、釈迦室・ホテル上室などといわれたそうです。



トモエ館のすぐ先から本8合目と呼ばれ、須走口登山道と合流する大行合(おおいきあい)になります。富士山の本8合目より上の地域は浅間大社の境内となります。つまり富士山頂を含む本8合目より上は山梨県でも静岡県でもなく、浅間神社の境内という扱いになりどの県にも属していません。なんだか不思議な感じですよね。


因みに正面に見える山小屋”胸突江戸屋”は須走口登山道本8合目の山小屋です。
須走口登山道からの登山者がここで合流し一緒に山頂を目指していきます。人数が増えてもマイペースで呼吸法を守りながら登って行きましょう!!
8合5勺 御来光館
本8合目の上が8合5勺かよ!9合目じゃないのかよ!って再度突っ込みたくたくなりますが、次は8合5勺 吉田口登山道最後の山小屋(御来光館公式HP)です。
8合5勺 山小屋 御来光館(標高3450m) 11時13分 到着

山小屋の名前の由来は、富士講中興の祖と言われる食行身禄(じきぎょうみろく)が、雲の動きから山頂でご来光を拝すことを断念し、少し下山したこの小屋の近くからご来光を拝したことに由来します。(富士山吉田口環境保全協議会さん 山小屋だより引用)
ここから見上げると白い鳥居が見えます。その鳥居が9合目です。登山道の脇には残雪もあり、いよいよ山頂が近づいてきた感じがします。あせらず、あわてず、1歩1歩!最後の山小屋なので、しっかり休憩もとってラストの急勾配に備えましょう!


9合目 迎久須志神社
9合目 迎久須志神社(標高3600m) 11時38分 到着


須走口登山道起点の東口本宮冨士浅間神社が管理していますが、現在は閉鎖されています。2025年の試みとして神社入口跡の”迎久須志神社”の看板が設置されている場所を背景に写真を撮り、東口本宮冨士浅間神社で提示すると御朱印がいただけます。(初穂料500円)

先ほど見上げた白い鳥居が、今度は眼下に見えます。着実に歩みが進んでる証拠です。
本当にあともう少しです!

何かしらの(不明)の廃墟を通り過ぎたあたりから、道幅は狭く、岩場道になります。なかなか広いスペースがないので、休みながら登りたい人はそのスペースを見つけたら休むといったリズムで登るのが良いでしょう。さあ、本当にゴールは目の前です。山頂直下の鳥居と立派な狛犬がゴールの目印です。





山頂直下の鳥居をくぐるとそこが吉田口登山道(須走口登山道)の山頂ゴールです!!
吉田口登山道山頂(ゴール) 久須志神社
富士山頂ゴール 久須志神社(標高3715m) 12時14分 到着
参考登山時間 AM5:30スタート PM12;14ゴール 6時間44分の登り行程でした。
吉田口登山道(須走口登山道)山頂には久須志神社が鎮座します。
富士山本宮浅間大社(富士宮)の末社で東北奥宮ともよばれています。




ゴールの喜びを噛みしめ御朱印をいただき(初穂料 1,000円)、しばし登頂の余韻にひたります。
少し休んだら次回、富士山のお鉢めぐりと剣が峰への道のりのお話です。
まだ、標高3715mですからね。


今回の登山の様子の写真ですが、他の登山者が少ないの分かりましたか?
2020年コロナで富士登山が禁止されと翌年。1合目のスバルラインで発熱チェック等問診票を提出。登山道で他の人とすれ違う時はマスクをする等、色々制限ばあった年ですが、そのおかげと言うか、そのせいと言いますか。とっても登山者が少ない年でした。混雑とは無縁!天気も快晴!最高の富士登山でした。
ぁ!あなたも旅に出たくなったら、まずは宿探し! 車探し! いい旅になりますように!
なんと!吉田口ルートだけ電気自動車はマイカー規制の対象外です!




